決められた枠の中でしか選べない

注文住宅は、すべてを依頼者が決めることができるフルオーダーと、ある程度のパターンの中から選択するセミオーダーとに分けることができます。セミオーダー住宅とは、外壁やキッチン、トイレなど設備、建材などの規格がある程度決められており、その中から種類やグレードを依頼者が決める形の注文住宅です。フルオーダーに比べて、低コストで注文住宅を建てることができる点がメリットですが、一方でパターンが決められており、自由に選ぶことができないという点がデメリットです。特殊なこだわりを実現しようとすると、結局コストがかさみ、セミオーダーのメリットの低コストを実現させることができません。 注文住宅に対して強いこだわりがある人にとってはデメリットとなる選択肢といえます。

デメリットをカバーするために

セミオーダーの注文住宅は、こだわりを十分に発揮させることができないため、強い希望がある人には向いていない建て方です。しかし、まったく希望を反映することができないというわけではありません。セミオーダーのデメリットをカバーするためには、業者選びをしっかり行うことが必要です。業者によって選ぶことができるパターンは、100から1000パターンと幅があるので、できるだけ選択肢の広い業者を選ぶとよいでしょう。また、業者の担当者との相性が重要となります。限られたパターンの中で最大限希望を叶えるためには、担当者に希望に沿った提案をしてもらうことが必要です。相性が悪く、依頼者の嗜好とかけ離れた担当者だと、希望に沿った提案ができない可能性もあります。 業者選びをしっかりと行えば、限られた中でも納得のいく注文住宅とすることができるでしょう。